アカカッコ 三宅・多摩だより 第6号 平成12年11月26日発行 発行 三宅島と多摩をむすぶ会 編集委員会 代表 干川剛史

この情報紙はホームページでも見ることが出来ます
http://xsvr.center.metro-u.ac.jp/tokyo/tama.html
http://www.miyakejima.net/tama-tayori/


第6号の項目

<お知らせ>
(1)宅村新宿総合事務所の開設並びに三宅村東京事務所及び三宅村立川事務所の業務時間の変更について
(2)11月5日の三宅村長及び三宅村議会議員による三宅島実査結果
(3)三宅島の現況調査結果(農地、山林等)について
(4)三宅島の港湾、漁港、空港の調査結果について
(5)三宅島の道路、河川の調査結果について
(6)「避難後の三宅島」写真集の作成について
(7)三宅村歯科診療所歯科医師による歯科診療の開始について
(8)南大沢福祉センターからのお知らせ
(9)多摩のお出かけスポット?第1回
(10)三宅島自主育児グループ「どるふぃん」in大妻女子大学
(11)三宅島におけるLPガスの基本料の免除について
(12)パソコン貸出希望アンケート等の集計結果について(速報)
(13)三宅島避難児童・生徒に対する就学援助の取り扱いについて
 

<ご報告>
(1)柏木小の三宅島からの児童の様子
(2)ベビーカーバンクの実績

<催し物のご案内>
(1)(財)鼓童文化財団「 三宅島支援 ?太鼓デモンストレーション&トーク」

<三宅島住民の声>
(1)インフルエンザの予防接種のことなど
(2)元気で働いています

・(編集後記)
 




 
お知らせ

(1)三宅村新宿総合事務所の開設並びに三宅村東京事務所及び三宅村立川事務所の業務時間の変更について

三宅村では、島外避難した村民の生活の安定と利便を図るため、現在、「東京事務所」(港区海岸)及び「立川事務所」(立川市緑町)の2つの事務所を開設しておりますが、事務所間の総合調整や、実質的な村役場の本庁機能の確保が必要となってきたことから、「新宿総合事務所」を、次のとおり開設いたしますので、お知らせします。
 また、「東京事務所」及び「立川事務所」の業務時間を、次のとおり変更いたしますので、お知らせいたします。
1 新宿総合事務所の開設について
(1)開設年月日
   平成12年11月15日(水)
(2)業務時間  
   午前8時30分?午後5時15分まで(土日祝日は業務を行いません。)
(3)業務内容
   (1)事務所間の総合的な連絡調整
   (2)戸籍謄本(抄本)・住民票の発行
   (3)印鑑登録証明書の発行(登録のカードを持参した方のみ)
   (4)各種税証明書の発行
   (5)各種相談
(4) 場    所
   東京都新宿区西新宿二丁目8番1号東京都庁第一本庁舎41階南塔
   電話03―5320―7824(直通)
   FAX03―5388―1603

2 東京事務所及び立川事務所の業務時間の変更について
(1)変更年月日
   平成12年11月15日(水)から
(2)業務時間(東京事務所及び立川事務所)
   変更後 午前8時30分?午後5時15分まで(土日祝日は業務を行いません)。 
   変更前 午前9時〜午後5時まで(土日祝日は業務を行いません)。
   連絡先
   三宅村東京事務所
   電話03―3435―7141
   三宅村立川事務所
   電話042―529―1051
 

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(2)11月5日の三宅村長及び三宅村議会議員による三宅島実査結果

 11月5日午前8時15分、長谷川村長、村議等の一行は3隻の小型船舶で神津島三浦港
を出発し、午前10時に坪田港に入港した。一行は村長はじめ村議17名のほかに、建設局
長等都幹部職員12名、警視庁、東京消防庁職員、報道機関など総勢41名である。
 当初、4日に入島する予定であったが、当日は波浪が高く危険な状況であったため、翌5日の10時45分三宅島坪田港に着岸後、一行はこの日のために特別に用意したバスに便乗し、東回りで坪田?三池?神着?伊豆?伊ヶ谷?阿古までの約24kmを2時間30分かけて半周し三宅島の被害状況を実地調査した。
 当日は波も穏やかであり、噴煙も白色で比較的静穏な火山状況であったが、島内の道路は、随所で泥土が堆積しており随行した土木車両による道路啓開によってかろうじて 前進できる状況であった。特に、東北部の三池地区仏沢などでは泥流により都道が3分の2の幅で決壊しており、椎取神社の鳥居は上部30cmあまりを残し泥流に埋没していた。 神着地区美茂井の火砕流跡の周辺ではその後変化が見られなかった。また、都道沿いの松や山麓の杉などの針葉樹は赤く枯れていたが、多くの鳥や猫などが見受けられた。
 都道沿道では全体として、沢筋の低地で泥土が床下や床上まで達している家屋があり、泥流により破損している家屋も見られた。
 伊ヶ谷地区では、からくり橋周辺で道路本体の崩落がみられ、伊ヶ谷沢の都道周辺では 泥流が床上まで達している家屋が四軒ほどあり、これまで比較的被害が少なかった伊豆地区でも坊田沢周辺は泥流被害を大きく被っていた。
 今後、火山ガスが鎮静化し帰島することができたとしても、大雨の度に泥流の発生が予想されるため、避難を余儀なくされる状態が当分続くものと見られる。
 午後1時15分、三宅島阿古港を出発、神津島の現地対策本部に戻った。神津島で行った
記者会見で、村長は「2ヶ月ぶりに島を訪れたが、被害が大きくて驚いている。火山ガスが終息しない限り一時帰島も難しい」とのコメントがあり、梅田議長からは「被害が大きいので驚いている。早く島に戻りたいが、復旧がいつ終わるのか、その前に火山ガスがいつおさまるのか心配である」旨のコメントがあった。そのほか、村長から今回の実査結果を「広報みやけ」で急ぎ知らせる旨の発言があり、議長からは避難している団地ごとの説明会で報告する旨の話があった。また、現地対策本部副本部長である宮沢支庁長からは「島民に一日でも早く帰島してもらえるように、帰島時期の判定をするための火山観測態勢の維持強化に今後とも努めるとともに、島内の現状を村民に知られることを今後とも強化していく」旨が述べられた。


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(3)三宅島の現況調査結果(農地、山林等)について 

1 調査目的
   三宅島の現況調査を行い、その結果を島民に知らせるとともに復旧対策に活用する。
2 調査事項
   植生等(農地、山林、漁場)
3 調査日
   平成12年10月28日
   なお、山林調査は平成12年7月30日から10月12日の間の既存調査による。
4 調査方法
   三宅島の都道周辺の目視調査
5 調査員
   東京都三宅支庁産業課職員
6 調査結果
   (漁場の調査については荒天により延期した。)

 (1)農地・農作物の状況

農地への降灰厚は全島避難時以前と変化はありませんが、農作物は三宅島全域で火山性ガスにより葉や茎が褐変する被害が生じています。なお、島の北西部及び南東部は風向きの関係から火山性ガスによる被害は軽微です。
作物別には、サツマイモ、レザーファン(シダ類)はガスに弱く、葉及び茎が褐変しているものが多くなっています。アシタバ、サトイモは葉の褐変はありますが、茎まで枯れているものは少なくなっています。また、サカキ等の常緑広葉樹は、ガスによる被害は比較的軽微です。
 (2)山林の状況
林道雄山環状線から上部のヤシャブシ等の天然林は、降灰により立木がすべて倒れ、壊滅的状態になっています。また、林道雄山環状線周辺のスギなどの人工林は、大半が降灰により幹の先端や中程で折れたり倒伏しています。これらより低地にある針葉樹は火山性ガスにより葉が赤色から茶褐色に変色しています。
 林道雄山環状線は、沢ごとに泥流が発生し路体損傷が激しくなっています。泥流は、沢の河床を基岩に達するまで掘り下げています。
 (3)鳥獣の状況
都道周辺において目視で確認できた鳥獣は、カラス、スズメ、ヒヨドリ、ハクセキレイ、キセキレイ、ウグイス、カワラヒワ、コジュケイ、キジバト、トビ、ネコでした。カラス、ヒヨドリのように雑食性の種は、ほとんどの調査地点で確認ができました。イタチ、カエル、アカコッコについては今回の調査では確認できませんでした。
連絡先
東京都三宅支庁産業課
電話03―5320―5721
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(4)三宅島の港湾、漁港、空港の調査結果について

三宅島の方たちが避難したあとの港湾・漁港・空港の各施設の状況について調査を実施いたしました。
 各施設における被災状況の概略についてお知らせします。
1 調査期間
   平成12年10月16日(月)?10月18日(水)及び11月6日(月)

2 調査場所及び調査結果

(1)湯の浜漁港

泥流の流入により泊地内の一部で若干水深が浅くなっています。
(2)大久保漁港
特に被害は見受けられません。
(3)伊ヶ谷漁港
泥流の流入により船揚場(施設の約1/3)及び物揚場の一部が使用不可能となっていますが、その他の部分の施設は使用可能です。
(4)阿古漁港
特に被害は見受けられません。
(5)坪田漁港
地盤沈下により漁港全体が沈下していて、満潮時には漁船の接岸がしにくい状況となっています。
(6)三池港
定期船の接岸に支障のあるような被害は見受けられません。
(7)三宅島空港
 泥流侵入及び泥流侵入によるフェンスの倒壊(約52m)が発生していますが、滑走路、エプロン等の施設は使用可能です。
3.その他
 今回調査時の写真については、ホームページ(三宅島と三宅支庁の共同)で情報提供予定です。
URL:http://www.islands-net.metro.tokyo.jp/miyakejima/

連絡先
東京都港湾局離島港湾部建設課
電話03―5320―5670


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(5)三宅島の道路、河川の調査結果についてについて このたび、三宅島全島避難後の島内の道路及び河川の状況について、現地調査を実施しました。都道から見た主な被災状況の概略についてお知らせします。
1 調査年月日
平成12年11月5日(日)
2 調査場所及び調査結果

(1) 仏沢道路幅員のうち約2/3が延長15メートル程度海側に損壊しており、車両の通行が困難な状況です。道路上にも土砂が堆積しています。
(2) 三七沢山側の泥流堆積地に小さな流路が形成されています。道路上にも土砂やコンクリート片が散乱しています。
(3) 地獄谷山側の土砂が一部海側に流出しています。また、泥流が堆積しているところに小さな流路が2本形成されています。
(4) 椎取神社の屋根や鳥居の上端を残して泥流が堆積しています。道路上にも数十メートルにわたり土砂が堆積しています。
(5) 釜の尻沢山側のダムを泥流が越流した痕跡があり、数棟に泥流が床下床上まで流れ込んでいます。
(6) 坊田沢山側の村道にある橋梁が流木により閉塞されています。家屋2棟の損壊が見られます。
(7) 伊ヶ谷地区山側沢筋の村道が決壊しており、泥流が家屋4棟の床上に流入しています。
(8) 空栗橋付近海側の道路擁壁が20メートル程度決壊し、道路の一部が損壊しています。多数の流木が見られます。
◎ その他
 特に、島東部及び北部のところどころの道路上では、泥流が堆積しており、舗装面に凹凸が見受けられます。
連絡先
東京都建設局道路管理部保全課
電話03―5320―5291
東京都建設局河川部
電話03―5320―5414


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(6)「避難後の三宅島」写真集の作成について

 三宅島の方たちが避難したあとの家屋や、道路、沢、港湾などの現在の状況を島民の方々にお知らせするために、写真集「避難後の三宅島」を作成しました。
 この写真集は、いつでも島の方々にご覧いただけるよう三宅村東京事務所等に備え置くとともに、避難している団地でも回覧いたします。

1 撮影内容
    神着地区、伊豆地区、伊ケ谷地区、阿古地区、坪田地区の家屋、道路、沢、港湾など
 315点

2 撮影日時
    平成12年10月11日、25日、26日

3 配置場所等(9ヶ所)
    三宅村東京事務所(港区海岸1―13―17)
    三宅村立川事務所
   (立川市緑町3233の2 東京都立川地域防災センター内 4階)
    小学校・中学校・高校(あきる野市下代継221 都立秋川高校内)
    三宅支庁臨時連絡所(都庁第一本庁舎41階南)
    品川区コーシャハイム八潮南ほか
    北区桐ヶ丘アパート
    八王子市多摩ニュータウン上柚木団地
    八王子市別所団地ほか
    武蔵村山市村山アパート

4 その他
   三宅島の現地情報の写真や動画については、ホームページ(三宅島と三宅支庁の共同)
  でも情報提供をしています。
   URL:http://www.islands-net.metro.tokyo.jp/miyakejima/

連絡先
東京都政策報道室広報部出版課
電話03―5388―2235
三宅村立川事務所
電話042―529―1051
 

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(7)三宅村歯科診療所歯科医師による歯科診療の開始について

 三宅村は、東京歯科大学水道橋病院の協力を得て、11月6日より三宅村歯科診療所歯科
医師による歯科診療を開始します。これは、村内にて歯科診療途中で島外避難した住民への
診療継続等を目的としたものです。

診療場所
東京歯科大学水道橋病院
  東京都千代田区三崎町2―9―18
電話03―3262―3421(代)
 ※予約の際には三宅村の住民であることを告げてください。
 ○予約受付時間
  午前9時?午前11時
 ○診療時間
  午前9時?午後4時30分
 ○休診日
  日曜日、祝日、年末年始、毎月第2土曜日、2月12日
 ○交通のご案内
JR総武線(黄色の各駅停車)水道橋駅下車 東口改札口を出たらすぐ右横
・地下鉄三田線水道橋駅下車
A2出口を出てJR中央・総武線方向まっすぐ
*駐車場はありません。公共の交通機関をご利用ください。
 
○その他
・診察を受けられる方は予約制となっていますので事前に電話予約してください。
・受診の際には保険証を必ずお持ちください。

連絡先
三宅村東京事務所(保健福祉課診療所担当)
電話03―3435―7141
 

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(8)南大沢福祉センターからのお知らせ

10月29日から開催しております衣服展示会も皆様のご協力により回を重ねるにつれて盛況となり、おかげさまで当初の目的をほぼ達成できました(ご婦人方に限っては?と思いますが)。
そこで、11月26日をもって衣服展示会を終了いたします。
なお、最終日の11月26日は皆様のご要望から男物を中心に開催いたします。
この記事をお読みになった時間によっては、まだ、間に合いますので、閉館時間(午後4時)までご来館をお待ちしております。
また、間に合わない方のためには今後もこのような機会を作って参ります。
> > 今後の予定:12月10日に物資支援会を開催する予定です。詳細が決まり次第、お知らせと引換券を三宅島社協名で各家庭へ郵送しますので、郵便物には今後ご注意下さい。                (八王子市南大沢福祉センターの福島館長さんより)
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(9)多摩のお出かけスポット 〜第1回〜

 多摩地域には、気軽に遊べるお出かけスポットが一杯。
ぜひ、一度お出かけになってはいかがでしょうか!

東京都多摩動物公園  

 上野動物園と並ぶ都立の動物公園。コアラ舎やライオンバスが人気です。自然の丘陵の地形を活かした広大な敷地に、アジア園、アフリカ園、オーストラリア園、昆虫園、そしてウォッチングセンターも。

所在地
日野市程久保7―1―1
連絡先
電話042―591―1611
★アクセス 多摩都市モノレール「多摩動物公園」駅<多摩センター駅から約8
分>。または京王線「多摩動物園」駅下車徒歩約1分。
★入園料◆大人600円◆中学生200円◆小学生以下と65歳以上は無料
★開演時間 9時30分?17時<入園は16時迄>
◆ライオンバスの運行は10時?16時<大人350円 3歳以上中学生以下・65歳以上100円>
★休園 月曜日<但し祝日にあたる場合はその翌日・12月2
9日〜1月1日>

町田リス園 
 心身障害者の方の通所授産施設として、障害者がリスのお世話を通じて、社会参加をしています。タイワンリス400匹が放し飼いにされ、来園者は、手袋をして直接餌を与えることが出来ます。すぐそばに薬師池公園もあります。

所在地
町田市金井町733―1
連絡先
電話042―734―1001

★アクセス JR横浜線・小田急線「町田駅」から神奈川中央交通バス「野津田車庫」又は「鶴川駅」行<共に本町田経由>「薬師池」下車徒歩約1分。
★入園料 ◆大人400円◆子ども200円
★開園時間 10、11、1?3月 10時?16時 12月は15時迄 4?9月は17時迄
★休園日 火曜日・6月、9月、12月の第1週(火?金曜日)・年末・年始


アクアブルー多摩 

 50メートル・流波・スライダー・ジャグジーなどの揃った室内プール。トレーニングルームやミニスポーツホールもあります。(トレーニングルームは中学生以下は使用出来ません)

所在地
多摩市南野3―15―2 
電話042―338―7667

★アクセス 小田急多摩線「唐木田駅」<多摩センター駅から唐木田駅まで約2分>下車徒歩約8分。
★開館時間◆12?2月の月?金曜日/13時?21時15分◆土曜日/10時?21時45分◆日曜日/10時?19時45分
★休館日 第2・4月曜日・第1・3・5火曜日・年末・年始 
★料金 ◆小学生・中学生・60歳以上200円 ◆大人500円 未就学児は無料(ただし、2時間以上は追加料金あり)

※年末・年始のお休み等につきましては、各施設に直接お問い合せ下さい。

 
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(10)三宅島自主育児グループ「どるふぃん」in大妻女子大学

 自主育児グループ「どるふぃん」が、隔週金曜日の「せいがの森」に加えて、「大妻女子大学」でも開催されます。
 どるふぃんは、みんなであそぼーの会です。
ママ達もこの会でストレス発散させましょう。
基本的に自由参加・自由解散です。お昼ご飯は持ってきてもよし、駅前にコンビニもありますので、買いに行ってもOKです。
これからの寒い季節、公園に行けなくても是非ここへ来て下さい。遊具もあります。
また、お子さんを遊ばせている間に、大妻女子大学のカウンセリングができる心理学の先生とともに、ストレスとの上手なつき合い方など、ママどうし気軽にお話しませんか?
お子さんと一緒に気軽に参加してください。

日時:11月30日木曜日(第1回)11時?15時
以後 毎週火曜・木曜開催予定
場所:大妻女子大学 人間関係学部棟2階 社会・臨床心理学研究室(正門を入って左の守衛室で、学内の地図を配ります)
最寄駅:小田急多摩線唐木田駅(京王・小田急多摩センター駅から電車で3分の終点駅)
参加したい方のご質問は、
電話0426―75―6637高梨(ママですので遅い時間や忙しい時間は避けて下さい)
それ以外の方は、大妻女子大学 人間関係学部 田中優まで
電話042―372―9204


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(11)三宅島におけるLPガスの基本料の免除について

 三宅島島内でLPガスを一般家庭に供給している3事業者は、本日、9月4日の全島一斉避難以後の避難世帯に対する基本使用料を徴収しないことを決めました。
 これにより、避難島民は帰島までLPガスの基本料の支払いが免除されることとなりました。

1 基本料免除を決めたLPガス販売事業者
 ・三宅島農業協同組合
 ・株式会社三宅島産興商会
 ・有限会社宮正商店

2 各販売事業者が免除する対象戸数
 ・三宅島農業協同組合………870戸
 ・ 株式会社三宅島産興商会…850戸
 ・ 有限会社宮正商店……220戸

 3 免除額
   1戸あたり月1,260円(消費税含み)

 4 免除の期間
   9月分から帰島までの間

 今回の措置は、使用量にかかわらず徴収されるLPガス基本料について、全島避難後はLPガスの使用はできない状態であり、公共料金の免除措置の状況等をふまえ、社団法人東京都エルピーガス協会が、3事業者との調整を行い実現したものです。

 なお、長期間の避難により、基本料を免除した例は、今年の有珠山噴火では2か月、昭和61年の大島噴火では1か月等があります。

連絡先
東京都環境局環境改善部環境保安課
電話03―5388―3540


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(12)パソコン貸出希望アンケート等の集計結果について(速報)  

三宅村では、三宅島から避難されている住民の世帯主のみなさまを対象に、平成12年10月23日付けで標記アンケートを実施いたしました。
11月10日時点で、一旦締切り、アンケートを集計いたしましたので報告いたします。
このアンケートで得られた情報を参考にしながら、(仮称)『三宅島民情報ネット』構築に向けて、具体的な作業スケジュールを作成して参りたいと思います。
(仮称)『三宅島民情報ネット』の目的は、アンケートの文面にも記載いたしましたが、次の通りです。

ファックスや電話も含めた当面の連絡網の整備、
□避難が長期にわたる場合の島民のつながりとコミュニティの維持、
将来の三宅島復興・再建に向けた観光・農林水産業などと東京、全国を結ぶ産業振興ネットワークの構築

11月11日以降に到着したアンケートや電話での申込みについても、今後対応を検討して参りたいと思います。
また、年内に一部の配布が出来るよう検討しています。

<集計結果(速報)>
◎Q1 あなたは、インターネットや電子メールを使うために、パソコンを借りたいと思いますか?

A―10 パソコンを借りたいと思う …… 338件
A―11 使い方が分かれば、借りたいと思う…… 143件
A―12 インターネットをやりたいとは思わないので、パソコンを借りたいとは思わない…… 97件
A―13 既にパソコンを持っているので、借りる必要がない…… 53件

◎Q2 あなたは、パソコンや電子メールを使うことができますか?

A―20 自分で使うことができる…… 165件
A―21 誰かに少し教わればできると思う…… 199件
A―22 初歩から教えてほしい…… 185件

◎Q3 パソコンを借りられるとすれば機種の希望がありますか?
  
A―31 デスクトップ型(テレビのような画面がついていて、設置場所が限られるが、見やすい)…… 91件A―32 ノート型(場所を取らず、多少は持ち歩きができる)…… 390件    
◎Q4 パソコンとインターネットに関する講習が行われたら参加されますか?

A―41 必ず参加する…… 87件
A―42 都合が合えば参加する…… 319件
A―43 参加するかどうか分からない…… 43件
A―44 たぶん参加しない(できない)…… 96件
A―45 関心がなく参加しない…… 41件
     
Q2で、A-20 「パソコンや電子メールを自分で使うことができる」と答えられた方にお伺いします。

◎Q5 パソコンやインターネットの住民講習会でお手伝いをしていだだけますか?

A―51 ぜひ手伝いたい…… 11件
A―52 都合が合えば手伝いたい…… 104件
A―53 手伝えない…… 127件

アンケート回収率、37.15%でした。(アンケート発送件数 1,876件)
 

引続き、就業状況アンケートの集計結果です。
 
◎Q1 現在、お仕事についていますか?

□はい…… 324件
□いいえ…… 303件
□―1現在、探している…… 79件
□―2 探していない…… 119件
     
◎Q2 現在、探している方にお伺いします。(いくつでもご回答ください)

なぜ、仕事につけないのかお伺いします。

□求人年齢が低い…… 49件
□働く場所が遠い…… 27件
□外で仕事が出来ない(理由:例、家族の介護など)…… 20件
□希望する職種がない…… 33件
□先行きが見えないため、仕事に踏み切れない…… 52件    

◎Q3 現在、お仕事についている方にお伺いします。
就業はどのような形態ですか?

□フルタイム (例、9時から5時まで)…… 224件
□パートタイム…… 54件
     
アンケート回収率、36.94%でした。(アンケート発送件数 1,876件) 

※ アンケート集計結果は以上です。ご協力有難うございました。

本件に対するお問合せは、こちらへお願いいたします。

三宅村役場 新宿総合事務所 電話03―5321―1111 (内線45―640)
電話03―5320―7827(直通)保健福祉課 木村まで
Eメール:myk012@m-isl.metro-u.ac.jp

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(13)三宅島避難児童・生徒に対する就学援助の取り扱いについて

三宅島より避難し、八王子市に在住している児童・生徒に対する就学援助の取り扱いを、次のとおり執り行います。

1.申請書の配布
 学務課より直接各保護者宛に郵送します。

2.略

3.略

4.認定結果について
 学務課より学校長及び保護者に通知します。
 申請書を提出し、就学援助を希望した方は、認定となります。
 認定日については、就学期日からとなります。

5.その他
 三宅村教育委員会で、就学援助を受けていた方など取り扱いが異なる場合はその旨通知いたします。
 基本的には、他の就学援助対象者と同様な扱いになります。

※三宅島より避難し、八王子市に在住している児童・生徒に対して、給食費(月額5550円)、学用品費(前後期分:6630円×2=13260円)、社会科見学および遠足費用が無料となります。

(平成12年9月27日付の八王子市学務課長からの市内各小中学校長への通知より抜粋)

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ご報告

(1)柏木小の三宅島からの児童の様子

 柏木小の金子です。
 わたしのクラスに三宅からきた1年生の女の子のことをお知らせします。
 転校してきた子は誰でもそうですが、最初は緊張してあまりしゃべることも笑うこともしませんでした。後でお母さんにうかがったのですが、しばらくは朝、学校にいくのをいやがってなだめすかして連れていったそうです。
1〜2週間で学校生活には慣れ、友だちとも楽しそうに遊ぶようになりました。初めて自分から私に話しかけてきてくれたことは、「きょう、秋川からお姉ちゃんがくるんだ。」という言葉でした。よっぽどうれしかったのでしょうね。その後かいた初めての作文です。

 せんせいあのね、どようびにおねえちゃんがきました。おねえちゃんといっしょにあそんだりおかいものにいったりしました。あとごはんもたべました。あといっしょにねました。あといっしょにごはんをつくりました。

 三宅島にいたときは、9人だけの1年生のクラスだったそうです。だから39人もいるわたしのクラスでは、みんなの前でしゃべったり本を読んだりすることがなかなかできませんでしたが、今ではすっかり慣れて手をあげて発表したり、男の子と追いかけっこをしてふざけたりして、うちのクラスの元気な女の子の一人です。
 転校して2週間目ぐらいに坪田小学校から先生が様子を見に来て下さいました。また、先日は担任の先生がきて授業の様子を見て、休み時間にはいろいろ話をしていました。後でうかがったところ1年生9人のうち4人は秋川高校にいて5人があちこちにいるそうです。秋川高校での生活もだいぶ落ち着いたので、様子を見にまわっているとおっしゃってました。
 11月に秋川から2年と4年に2人転入してくると話がありました。集団生活も長期化し、先の見通しもわからないところで親も子もたいへんだなあと思っています。
(投稿:八王子市柏木小学校の金子恵子先生)


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(2)ベビーカーバンクの実績

 この二週間のあいだに、多摩市の方お二人と、南大沢の方から、むすぶ会事務局へ、ベビーカー提供のお申し出がありました。
 三宅島の方からのベビーカーのご希望は、そろそろ出尽くしたような気もいたしますが、ベビーカーバンクの保育園分に、一般提供分ということで、付け加えさせて頂きました。
 今後、もし、三宅の方から、ご希望の手があがりましたら、
ベビーカーバンクの登録順に従って、提供していきたいと思っております。よろしくお願い致します。
ありがとうございました。
ベビーカーバンク連絡先:三宅島と多摩をむすぶ会事務局
電話042―357―7012 FAX042―357―7013
(文責:尾池佳子さん)


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催し物のご案内

(1)(財)鼓童文化財団「三宅島支援 〜太鼓デモンストレーション&トーク」

鼓童の「三宅」の演奏、またその原点である三宅島・神着木遣り太鼓の演奏をまじえながら、鼓童メンバーからみた三宅の魅力、伝統的な芸能を伝承してきた方からみた鼓童との関わりと島への思いを語る1時間です。
日時:12月2日(土)19時?20時(開場18時30分)
参加費:2000円(三宅島の方は無料です。自由席、定員600名)
会場:東京・世田谷パブリックシアター
出演:三宅島芸能同好会・津村明男氏、鼓童
主催: (財)鼓童文化財団
共催:世田谷文化生活情報センター
申し込み:11月22日より世田谷パブリックシアターのロビーで、終演後にチケットを販売します。あるいは、鼓童文化財団井上宛にお名前と参加希望人数。電話番号をお知らせ下さい。
E-mail: JDN05566@nifty.ne.jp
電話0259―81―4100
FAX0259―86―3631
場内での写真撮影・録音はご遠慮下さい。
三宅島に住所のある方は…
参加費は無料、交通費補助としてお一人1000円分の「パスネット」を受付でお渡しします。(200名様分。会場に接続する東急線をはじめ関東私鉄、営団地下鉄に利用可能なプリペイドカードです。免許証など住所の確認できるものをご提示下さい。)
ご予約は世田谷パブリックシアター内「くりっくチケットセンター」へ。
電話03―5432―1515(10時〜19時 月曜定休)
会場への行き方などもお気軽にお尋ね下さい。


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三宅島住民の声

(1)インフルエンザの予防接種のことなど

「アカコッコ三宅・多摩だより」をいつもありがとうございます。
第4号に載っていたインフルエンザの予防接種を島ではした事が無かったのでのですが、私も早速申し込みをしました。
 育児学級の事が載っていましたが、家の孫(4才)は知らなくて出席しませんでしたが、三宅では2才から保育園に入っていましたので友達の名前を呼んでさみしがっています。
小さくてもわかるんですね。
 もう八王子に来て2ヶ月近くになります。
 地域の方々の温かい心遣いに感謝しながら、先の事を考えれば不安が募り心が乱れます。ほっとするのと不安のくり返し、島に帰るまで続くだろうと覚悟はしているのですが。
 それにしても八王子はなんと紅葉が美しい所でしょう。ケヤキやカエデ、カズラ、クスの木、トチの木、桜などいろいろありますね。三宅ではあまり見かけない木々ばかりです。毎日、勤めの行き帰りに楽しんでいます。
 そして、都会の人々がこんなに温かいとは思いませんでした。地域の若いお母さん、ご年配の方々まで、こんなに温かみのある社会、日本人の心の優しさを改めて知らされた思いがしました。
 本当にありがとうございます。(投稿:八王子市南大沢の平田節子さん)
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(2)元気で働いています

緑色のジャンパーで背中に東京都遊技場組合の文字とイルカのマーク、これが私達の仕事のユニホームです。

東京都遊技場組合とは、パチンコ屋さんでつくっている組合で、利益を地域に還元したり、福祉や社会のために役立てたいという主旨で活動されているようです。三宅島の災害にあたり、被災者の仕事として東京都から紹介されました。総勢27名で2つのチームに分かれ、パチンコ屋さんの周辺を掃除したり、自転車の整理をしています。
私達のチームは、新宿をかわきりに、池袋、八王子、中野と、東京都の繁華街を1週間ないし2週間ずつ移動しています。10月10日から始まり、約1ヶ月が経ち、ようやく仕事にも慣れてきたところです。この間、組合の方々を始め、商店街の皆様に大変お世話になりました。

「お客様へ
東京都三宅島噴火被災者の皆様に対し、支援運動をしております。一日も早く復興されることをお祈りして、暖かく御声援の程、お願い申し上げます。東京都パチンコ連合組合」
朝、パチンコ屋さんの前に行くと、このような大きな紙が貼られ、私達を激励してくれています。又、街ゆく人達も「頑張って」「早く帰れるといいですね。」と声をかけて下さいます。日頃、私は、人にこのように優しく、親切に接していたでしょうか。
この仕事をさせていただき、これまでの生活の姿勢や、これからの人への接し方、生き方を、つくづく考えさせられています。そして、私達は、こうした善意にどう答えたらいいのでしょうか。被災者の私達にとっては、今は、ただ、与えられた仕事を一生懸命に務める事だと思っています。明日も又、緑色のおそろいのユニホームででかけていきます。
1日も早く島に帰れる日を願いながら…
(投稿:木村里恵さん)

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(編集後記)

「アカコッコ―三宅・多摩だより」第6号いかがだったでしょうか?やっと今回念願の編集後記を書くことになりました。
私は、第1号から「三宅島と多摩をむすぶ会」の一員として活動に参加させていただいています。日曜日の「アカコッコ」の配布は隔週になりましたが、いつも笑顔で受けとってくださってありがとうございます。三宅島の方々と触れ合う機会は出来るので、千葉から来た甲斐があります。三宅島の皆さんの笑顔には、逆に私が元気をもらっています。(笑)
最近はすっかり冬らしく、寒い日が続いていますが、お体にくれぐれもお気をつけ下さい。
(文責:大妻女子大学 人間関係学部 社会学専攻2年 中山裕紀子)

 

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