平成12年12月25日
支援者各位
三宅島児童・生徒支援センター
代 表  中村 英晴
 (あきる野市社会福祉協議会)
副代表  赤井 剛
 (あきる野青年会議所)
「ご支援ありがとうございました」

謹啓 益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
 日頃は三宅島児童・生徒支援センターにご支援賜り厚く御礼申し上げます。
 さて、三宅島から子どもたちが避難をし、ここ東京都あきる野市秋川高校において集団生活が始まり、早くも4ヶ月になろうとしております。その間、数多くの皆様のご協力をいただき支援活動を行ってまいりましたが、12月23日(2学期終業式)をもって現体制での活動は終了させていただきました。今後の秋川高校内での方針はセンターの設置者であります三宅島社会福祉協議会が、三宅村教育委員会と協議されておられます。
 支援活動につきましては様々な考え方があろうかと思いますが、当三宅島児童・生徒支援センターでは下記の理由により、この度の決定を行いました。数々のご厚情に重ねて御礼申し上げますと共に、全島民の一日も早い帰島を心よりご祈念致します。

謹白
  1. 当初決められた活動内容についてはほぼ1ヶ月程度で収束しており、それ以降は所定の活動以外の業務を行ってきたが、今後継続していくと秋川高校内の子どもたちのみを支援するという三宅島児童・生徒支援センターの設置目的から益々逸脱した活動となること。

  2. 三宅村教育委員会から11月21日に発表された「今後の三宅村立学校のあり方」の中で、「児童・生徒にとって保護者のもとで近くの公立小・中学校に通学することが望ましい。」とされており、今後の秋川高校に避難している生徒数は、新1年生が家族の避難先の学校に入学することなどにより減少することが予想される。従って、秋川高校内の子どもたちのみ支援する現体制では不適当であること。

  3. 災害の長期化に伴い、「避難のための援助される生活」から、今後は「自立する生活」が求められている。支援物資を配布することのみより、島民の自立生活に向けて、必要な支援活動に切り替えていくことが今後進むべき方向と考えること。
以上