午前中は、商工会の巣窟化のあと、車を借りて出かけました。
野田さんの家と利八屋を訪ねたあと、大久保浜、伊ヶ谷から阿古を回って、島を一周、ちょうど空港では知事様お出迎えに会いました。
野田さんのは、島内で一番被害がひどいところだと思います。
ほとんどの木が倒れて、海があっけらかんと見えます。
野田さんの所から北に向かって、清漁さんの所まで、幅一キロぐらいを、低温火砕流が通ったようで、まったくひどいです。
野田さんと奥さんふたりで、避難の準備をしていました。屋根の灰おろしです。
先日の雨のあと「海に赤潮が出た」と奥さんが言っていました。
夜は野田さんにお世話になります。賑やかにやります。
利八屋は元気がなくて、避難のあと島に戻って来れるのはいつか、とても気にしていました。
それでも、昼ご飯を買いに来る人のために、律義に弁当を作っていました。
生ものは捨てるしかないので、最後に盛大にバーベキューをやろうと冗談をいってましたが、元気はありません。
毎回降る灰の成分が変わるようだとのことです。
今日は山が曇っていて、噴火しても見えないので恐いです。
大久保で臨時バスの搭乗に出会いました。6-7人乗り込みました。
例の有名な火砕流写真を取った場所に立ちました。
岬の先に出れば火砕流の様子がわかるかと思って行って見ると、
そこにはなんど測候所がありました。
伊ヶ谷のハセガワ商店の親父は、東京に言っても仕事はないだろうとしょげています。生ものはさっき捨ててしまったそうです。
シェルターは2個になり、道と並行に入口が向いています。先週へんなおき方をしていたものも置きなおされていました。
今、風が強くなって灰が巻き上がっています。
(藤井・記)
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