伝統も避難させたい

くさやの清漁

 

あの、青山さんである。

 

「くさや」ってのは、汁(タレ)に漬けて作る。
これは漬けたあとに、干してるところ。

 

タレ。
ぬか床といっしょで、毎日新鮮な魚という餌を食べさせて飼っている「生き物」(微生物)だ。
だいたい30度で活発に生きてるが、勢いが強すぎる。

 

低温室のタレ。
そこで5度の低温庫にもタレを分けておいて、
そこで休ませたものと混ぜたとき、良いくさやができると思う。
藍染めみたいなものだな。
ビールも冷やせる。

 

180年もののタレ。
家ではタレを180年間、代々飼ってきた。
避難して餌をあげれなくなったら死んでしまうかもしれない。
5度の低温室のタレが生き残ってくれるかどうかもわからない。たぶん、電気も止まるからだ。

長期化することを考えると、これもまた不安だ。
1ヶ月使わないで放置すると、間違いなく味は落ちる。


太鼓にも避難させる

神着木遣り太鼓。
もうひとつ、「神着木遣り太鼓」(かみつききやりだいこ)というのがあって、その叩き手だ。
5つ太鼓があるこの伝統芸能も昔からずっと続いている。

 

一番大事な太鼓を預ってる。

 

一番大切な太鼓はこの9月2日と3日、国立劇場の「日本の太鼓」でたたいたあと、
そのまま東京の仲間のところに預けようと思っている。

でも、国立劇場で叩けるかどうかも雄山しだい。

 

魚を開くと噴火する?
みんなに「清漁が魚を開くと、噴火する」といわれる。
事実、くさやがなくなって、魚を開いて漬け込んだら、10日と18日に噴いた。
昨日(26日)開いたが、今日は噴煙が多い。


明日28日の月曜からの3日は、大潮だから、噴くかもしれない。
だから国立劇場で太鼓をたたけるかわからない。

 

えーーー??来週?!
すぐ、くさやを注文しよう!

青山さんが島から避難させたいのは、伝統なのである。


清漁の8月29日